今日は以前、2018年12月27日に

投稿したリフォームリングのおはなし。

事の発端はお客さまが

たまたまお店にフラッとお寄りいただいた時

店内にはバイヤーから調達した宝石がズラリと並んでいました。

お客さまはその中のハートシェイプカットのガーネットに一目惚れ♪

石だけ持っていてもしょうがないからと

持っている指輪をリメイクしてそこに使うことになりました。

所有されていた指輪もまだまだ愛用できるデザインなのですが

聞くと海外生活が長かった事もあり

クラシックやアンティークな雰囲気がお好み。

「デザインはお任せするからリメイクお願いね~!」と(笑)

さて、さて、どうしましょうか。

お任せが一番難しくて緊張するんですよ~(;^_^A

何枚もデザイン画を描いてはボツ、描いてはボツ。

これは面白いかも!というデザインが思いついたので

作製を進めると何か違う・・・

面白いと思うし、このデザインが好きな人も多いと思うけど

造っていて依頼してくれたお客様の喜ぶ顔が全然イメージ湧かない・・・

思い切って納期を伸ばしていただき、再度デザインを考える。

アンティーク・クラシック・アンティーク・クラシック・クラシック・

アンティークにクラシック・・・そしてクラシック・・・???!!!

最新さや斬新さにとらわれず、

アンティーク・クラシックと呼ばれる時代の

製作技術レベルを取り入れてみようと思いました。

楕円に切り出した板に石を並べて、丸い棒を丸めてリングにして、

不均等で少しざらついた感じの艶消し・・・

イメージが湧いてきた!

後は加工を進めるだけ(^-^)

ハートシェイプを取り囲むフクリン爪を造って。

元々の指輪を溶解した18金の板に宝石たちを仮置きして。

ブラウンダイヤのフクリン爪も造ってこの後ロー付け(溶接)。

さらに溶解してあった18金でリング部分を造って。

こんな感じ。

宝石たちを再度仮置き。

宝石たちを留めていく。

asterismではこんな作業の流れでジュエリーが造られていきます。

今回はクラシック・アンティークがテーマだったので

最新の道具と使い方ではキレイにパリっとした

雰囲気が出ちゃう。

特に石の留め方や艶消しは昔ながらの風合いを出すために

アナログな道具で使い方も考えながら作業をするのが

途中から楽しくなっていました(^o^)

オーナーさま着用写真。

貴重な経験をありがとうございます。

着用を楽しみながら

ぜひとも可愛がってあげてください♪

今日はこの辺で、さようなら。