宝石やジュエリーを購入する。
そんな時は人生の節目だったり、記念だったり
その時々の想いがありますよね。
宝石やジュエリーを譲り受けるという事は
購入に至るまでの過程も
それからの歴史も
『受け継いでいく』
という事でもあるとボクは思っています。
今日はそんなお話を。
譲り受けたルビーの指輪
オーナーさまはお母さまからルビーの指輪を譲り受けました。
指輪の中心にルビーが留まっていました。
横から見ると複雑な細工が施されているのがよくわかります。
お父さまがお母さまに贈った指輪
実はこの指輪。
お父さまからお母さまへ贈られた指輪だそうです。
そんなお話を聞いていて・・・
おそらく時は日本が高度成長期を経てバブルを迎えるまで。
豊かになりつつも激動の時代だった頃。
子育てをしながらがむしゃらに働きながら
お父さまはお母さまにどんなお気持ちで
この指輪を贈られたんだろう?
などと勝手に想像し思いを巡らせてしまいました。
ミャンマー産のルビー
そうそう、このルビー。
通常の光の下ですとこんな感じ。
真っ赤といよりもパープリッシュな赤です。
そして紫外線ライトをあてると
ボワーっとさらに光輝きます。
これはこのルビーが蛍光性が強いという
性質を持っている事になり
ルビーの一番産地であるミャンマー産であるという事が言えます。
天然を証明できる内包物も見つかったので、まず間違いないでしょう。
生まれ変わる。
ルビーと他のダイヤ2石を使用して
オーナーさまにお似合いになるデザインにリメイクさせていただきました。
貴金属は18金ピンクゴールドを使用しました。
ルビーは横置きのセッティング。
高さも抑えてありますので
他の指輪との重ね着けの相性も良いはずです。
装着された姿はやはりとてもお似合いでしたよ♪
息を吹き返す。命を宿す。
出来上がった指輪の姿だけを見れば
よくあるシンプルなデザインの指輪です。
しかし、お父さんからお母さんへ贈られた大切な思い出は
この指輪にしか宿っていません。
まさにプライスレスな指輪なんです。
そんな歴史を今度はお嬢様であるオーナーさまが受け継いでいきます。
ルビーは宝石の女王とも呼ばれ
女性の魔除けとして大切にされてきた文化があります。
そして情熱を表現する宝石。
ご両親の愛情と
ルビーの持つ燃えるような強いパワーが
この先もずっとオーナーさまを
支え続けてくれることを望んでいます。
今日はこの辺で(^-^)