母と娘の【共同作業】 あの時に贈ってあげられなかった記念品

記念日に何もしてあげられなかった・・・

記念日に何かプレゼントしたい。

そんな事を考えて何にしようか、どうしようかと悩んでいるうちに

その日を迎えてしまう事ってありますよね・・・

今日はそんなお話を書いてみたいと思います。

あの時してあげられなかった事を今こそ叶えたい

「もう、とっくに20歳過ぎてるんだけど、何もしてあげられなかったから。」

「せっかくデザインの仕事に就いているから、自分の考えたデザインで形に残せてあげられたらなあって思うんだけど」

オーダー主さまと知り合った頃から

「娘が20歳になった時には何か形に残せるジュエリーを贈ってあげたい」という想いを聞いていました。

でも、実際にその時がやって来るとお互いの生活も変わりはじめているし、

就職や引越し準備に追われてバタバタしてしまい、お祝いの言葉だけで終えてしまった。

オーダー主さまはその時の事が心残りでずっと考えていたんだと思います。

現在、お嬢さんは上京してデザインのお仕事に就いています。

あの時してあげられなかった事を今こそ叶えたいとオーダーをいただきました。

その時が過ぎてしまっても、その時の思いが持続していて行動される方って素晴らしいなぁと思います。

そういう方には喜んでお力になりたいものです。

欲しい指輪を自分自身でデザインしてみる

オーダー主さまからお嬢さんへ今回のプランが伝えられ、

後日お嬢さんが描いたデザイン画が届きました。

螺旋状のピンキーリング

シンプルだけど、いざ探すと見つからないデザイン。揺れて動くチェーンの部分がアクセントです。

オーダー主さまの『今は使っていないジュエリー』を材料として利用させていただき、

お嬢さんが自分でデザインしたピンキーリングを作製しました。

そうして出来上がったのがこちらの指輪。

カタチになって現れた自分のデザイン

いざ、ご対面の納品。お嬢さんの目が輝いています。

「わあ!」

18金ピンキーリング
お母さんが大切にしていた指輪から作り出されたもの
自分がデザインしたもの

お母さんが大切にしていた指輪が自分のデザインした指輪に生まれ変わりました。

それが今、目の前にあるという感動ってどんなものなんでしょう?

僕自身がそういう経験をした事がないので何とも上手に言葉に表せないのですが、とっても嬉しい事だと思うんです。

早速身に着けてくれたのですが、退店後の後ろ姿からもわかるほどの終始ニコニコ。

そのあと、送られてきたメールでもお嬢さんはとってもご満悦との事でした。

嬉しいですね。

その時が過ぎてしまっても。

強い想いがあって行動すると形になる。

そして感動は姿を変えてやってくる。

個人的には今回のお2人にとっては『今』がベストタイミングだったんだと思います。

何だかボク自身が多くを教わった、とても貴重な体験でした。

今日はこの辺で。