アンティーク調ダイヤモンドリング ご納品後のお話

結婚20周年を迎えるご主人に読んで欲しい

そう思って書いています。

シルバーウィークと呼ばれる連休も終盤。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

そして、覚えていらっしゃいますでしょうか?

こちらのブログ。

続きをお伝えしたかったのですが、諸事情ありまして

初夏から季節はすっかり秋になってしまいました(-_-;)

今日はそのブログの続きのお話を。

ご主人に指輪お渡し、その後

6月21日に奥様とお子さんが父の日のお祝いを企画してくれているとの事。

今回の指輪は元々結婚20周年のサプライズオーダーだったのですが

急遽、渡すのはその日にしちゃおう!という計画となりました。

父の日がまさかの母の日になっちゃうという大ドンデン返し!

サプライズは大成功だったようです!

奥様、大喜びだったというご報告がとても嬉しかったのでした。

オーダー主(ご主人)のこだわり

プロポーズで贈った婚約指輪はすぐに指輪からダイヤモンドが外れてしまい、

ダイヤモンドはそのまま残っているが指輪部分は無くしてしまった・・・

また別で、周りの知人の方々にも褒めてもらえるような

奥様お気に入りのアンティークな感じの指輪も持っていたけど

それも無くしてしまったそう・・・

『結婚20周年の節目に、手元に残った婚約指輪のダイヤモンドを使って

あのお気に入りだったアンティークな指輪のようなものを贈ってあげたい!』

が今回のオーダーのテーマでした。

そのテーマを形にする条件は2つ。

・アンティークさを演出するために昔ながらの石座が高いデザインにする事。

今ならリフォーム依頼がありそうな石座の高さ。しかし、この高さがアンティークを感じさせます。

・すでに何年も使用したかのような経年変化を感じさせる仕上げにする事。

手で何かを触れる事によって指輪は手のひら側が傷付いていきます。全周にツブツブ(ミルグレイン)を施しましたが、それをあえて始めから擦って削っています。
アンティークの指輪がピカピカに光っていては違和感があるので、一度磨いてからまるで何十年も時間が経過しているかのような風合いにするために少しやれた仕上げにしました。ゴールドだからこそできる仕上げです。
最後に思う事

上記に書いた条件はどれも奥様の好みを熟知している方だからこそ依頼できるもの。

そんなご依頼には全力で応えたいものですよね。

いつだって本当に人を動かすのはお金ではなくて、人の熱意や行動です。

すっかり、ソレにやられてしまったヨシダでした。

ボクも経年変化を感じさせるものが大好きです。

それは家具だったり、車だったり、バイクだったり。

最新のものは綺麗ですし、便利で良いのですが

それだけでは語れないものがアンティークの世界にはあると思います。

今回は元々ボクが好きな事と奥様の好みが合致していましたし、

アンティークな指輪に合うようにケースまでご用意されたご主人の熱意に

様々な感情を揺すられました。

ケースはご主人持ち込みです

真新しいピカピカのジュエリーはとても美しいです。

そのジュエリーが愛され続けて何十年も経ったかのような仕上げを

初めからするという経験はボクにとってとても有意義なものでした。

アステリズムオリジナルを展開する時は

アンティーク調な仕上げのジュエリーもプロデュースしていこうと思ったのでした。

貴重な体験をありがとうございました。

今日はこの辺で。