前回、ゴールドジュエリーとプラチナジュエリーとの価格差について

書かせていただきましたが

今回はイエローゴールドの種類について書いてみようと思います。

「私のゴールドジュエリーは何金なの?」

「自分の持っているジュエリーの色は金色!」

「ゴールドって聞いているけど、ゴールドにも種類があるの?」

そんなご質問を受ける事が多々あります。

さて、皆さんが所有しているイエローゴールドジュエリーはどんな種類なのでしょうか?

かなり小さくて見づらいのですが、よくよく見ると

指輪ならリング部内側、他のアイテムは横や裏に

『K18』や、『K10』、『750』などの刻印を見つける事ができるはずです。

この刻印こそが、そのイエローゴールドジュエリーの種類を表しているのです。

イエローゴールドの種類

K24(純金)、K22、K18、K14、K10、K9と多種存在するイエローゴールドですが

それぞれ何の違いがあるかと言いますと、純金の含有量の違いになります。

K24はそのまま、99.9%純金できています。(限りなく100%)

K22は91.6%の純金でできています。

Kの後に続く数字が大きければ大きいほど金の純度が高い事になりますが

強度の弱いジュエリーになってしまいます。

強度を高めるために、純度を落とし、他の貴金属を混ぜて強度を高めています。

現在、イエローゴールドジュエリーの多くは次の3種類でできています。

イエローゴールドの配合図

18金は純金が75%、14金は純金が58.5%、10金は純金が41.6%含まれたイエローゴールドです。

他に含まれる貴金属はどのイエローゴールドも純銀と銅になります。

18金の場合は

純銀12.5%、銅12.5%のものを「ゴーゴー」と呼び

純銀15%、銅10%のものを「ロクヨン」、

純銀10%、銅15%のものを「シブロク」と呼んでいます。

また、ロクヨンを「青金」、シブロクを「赤金」とも呼びます。

純銀が多いと青みが増し、銅が多いと赤みが増すからです。

アステリズムでは青金を使う事が多いです。

14金と10金は純銀と銅の配合はメーカー各社異なります。

純金量が約半分、半分以下になるため色は18金と比べると

青みや赤みが増します。

表記については

日本ではK18、K10などと表記され

「ケー・ジュウハチ」「ジュウハチキン」と呼んでいますが

世界共通表記は「750」、「585」、「416」となります。

これは千分率表記でして、百分率に直すと「75」、「58.5」、「41.6」となり

純金の配合量だという事がわかります。

ちなみに、18金を純金を表す24で割ると

18/24=0.75 0.75×100=75(百分率) 0.75×1000=750(千分率)

10金を純金を表す24で割ると

10/24=0.41666 0.416×100=41.6(百分率) 0.416×=416(千分率)

となります。

どのイエローゴールドが良いのか?

最後に、個人的な見解を交えてお伝えしますが

18金はジュエリーとしての強度を高めるために純銀と銅を混ぜて合金にしていますので

その純銀と銅の量が多くなる14金と10金は、18金より強度が高いイエローゴールドとなります。

また、純金量が減る事により価格がお安くなるというメリットもあります。

しかし、純銀と銅の量が多くなると変色の原因になったり

修理加工が18金より手間がかかる事があるというデメリットもあります。

結論ですが、

オシャレを楽しむファッション的なジュエリーはお求めやすい14金や10金で。

年齢や流行を問わないシンプルなデザインや長く愛用していきたいジュエリーは

お高くなりますが18金でお選びいただくとよろしいかと思います。

今回の情報が少しでも皆さまのお役に立てますように。