前回、『指輪の構造と各部の名称』をお伝えしました。
今回はその中で詳細をお伝えしきれなかった
『指輪の腕と指なじみ』について書きたいと思います。
指輪の腕
腕の形は大きく5種類に分けられます。
表面上の形だけ見ても、よく見ると皆さんでもわかりますが
断面にするとより分かりやすくなりますので
断面で見てみたいと思います。

甲丸:断面の形状が『かまぼこ』のような形をしています。一番よく見かける腕の形状です。
剣腕:断面の形状が三角形の形をしています。
シノギ:断面の形状が台形の形をしています。
平打:断面の形状が四角形の形をしていて、こちらも甲丸と同じくよく見かける形状です。
平甲丸:平打とよく似ていますが、平打の表面をわずかにRをつけた形状です。
どちらも見た目の魅力があるのですが、
剣腕、シノギ、厚みのある平打は
指を握った時に、指輪を着けている隣の指に痛みや違和感を感じてしまう事があります。
甲丸、平甲丸は表面がRになっているので隣の指に対して
着け心地が良いと言えます。
指なじみ
あまり聞き慣れない言葉だと思うのですが、指輪の内側の形状の事を言います。
こちらも断面でご説明していきます。

断面が四角形。このような形状ですと、指に触れる面積が多く
指に圧迫感を感じ、むくみが発生した時などは締め付けられている感覚になります。

内側にもRが取られているのがおわかりでしょうか?
内側が甲丸形状になっている事から『内甲丸(うちこうまる)』とも呼ばれます。
この形状ですと、指輪に触れる面積が少ないので着け心地が良くなります。
また、指のお肉が逃げやすく、むくんでも多少はきにならず、外しても跡が残りにくいです。
アステリズムでは特にこの指なじみにはこだわっていまして
幅や厚みによって指なじみのRを変えています。
できるだけ指輪の装着時に【滑らかさ】を感じていただきたいと考えています。
いかがでしたでしょうか?
所有している指輪、これから購入を考えている指輪、
改めてチェックしてみてください。
この情報が皆さまのお役に立てますように。