「おばあちゃんの金とお母さん、お父さんがリメイクして残ったプラチナがあるんだけど、何か欲しいジュエリーはない?」
そのように尋ねられたら、あなたは何てお答えになりますか?
答え方は人それぞれかもしれませんが
正直、困惑と言いますか、悩んでしまうと思います。
なぜなら、今の自分にとっては大きな必要性を感じないから。
「どうすれば良いんだろう・・・」
オーナーになるお嬢さまも最初は
少なからずそんな思いを秘めながら
でも、おばあちゃんの形見とお母さまの気持ちを大切にはしたいという意思で
当店へお出掛けいただいたのではないかと思います。
「何ができるのかなぁ・・・」
「何が良いのかなぁ・・・」
「必要なのかなぁ・・・」
少しづつ整理して見えてくる希望と期待
祖母様、ご両親から受け継ぐお品ですのでお守りとしてのリメイクをまずはご提案させていただきます。
そして、そのお守りはどこに着けるのが一番良いのでしょうか?
アイテムは指輪と決まり、次はどの指に着けようかと考えます。
おまじないとして初めは小指(ピンキー)が候補に挙がりましたが
失くしてしまう恐れもあるので右手薬指に変更。
貴金属材料は18金とプラチナですのでコンビネーションは決定。
また、より美しく見えるようにストレートだった形状をウェーブへ変更。
このあたりからお嬢さまも色々とご意見くださり、とても楽しそうになってきました。
そして、お嬢さまのお守りになる宝石のお話に。
お守りになる宝石は紫色の宝石。
当店でも人気のタンザナイトをご紹介させていただきました。
青紫のタンザナイトに魅入られたお嬢さま。
「きれいな色。赤紫より青紫の方が好みだなぁ♪」
すでに出来上がりのイメージ、もしくは身に着ける未来を想像されているのでしょうか。
ご来店直後より明らかに楽しさはより増して
ご自身のためだけに存在しようとしている指輪に期待でワクワクしてくださっているように見えました。
リメイクの必要性と可能性が見えてくると夢も膨らむのかもしれませんね。
今回は"お守り"と"欲しくなった指輪が作れる"という事でしょうか。
リメイクで出来上がった指輪はこちらを☟
「わぁ!きれい♪」
ご納品時、お披露目直後のお言葉です。
お指に装着され、優しく触れてずっと眺めていらっしゃいます。
そして、お母さまとの会話。
「もちろん、タンザナイトも、気に入った指輪ができたのも嬉しいんだよ。
でもね、おばあちゃん達のジュエリーで作られている事に感動だし、嬉しい!」
そうおっしゃられた時の笑顔は本当に嬉しそうで
当店の少し暗い照明もパッと明るくなったと感じるほどでした。
その表情を見たお母さまもとても嬉しそう。
良かったですね、お母さん(^^)
右手の薬指は【精神の安定】を約束してくれる指。
どうかその場所でオーナーさまを見守り続けてくださいね。
今日はこの辺で。