初めて会ったのは、あの娘がいくつの時だっただろう?

確か記憶では中学生の時で、それから高校生になり、さらに進学。

たまにだけど、会えば会うほど女の子からお嬢さんになっていって。

そんなあの娘も20歳だってさ・・・

そりゃあ、ボクもどんどんオジサンになるわけだ(笑)

お父さんお母さんから、「二十歳の記念の時には・・・」と以前からご相談を受けていまして

いよいよその時を迎え、3人でアステリズムへお出掛けいただきました。

どんなジュエリーにしようか?家族会議スタート

初めての宝石選び、デザイン選び。その時の心境ってどんなだったんだろう?

ワクワクだったのかなぁ?

ウキウキだったのかなぁ?

遠慮しちゃってたのかなぁ?

お父さんとお母さんのアドバイスを聞きながら、

好みの色の宝石とデザインを自分で決めました(^-^)

淡い緑色のペリドットと左右非対称で優しい曲線のデザインです。

製作開始

今回のような曲線デザインの場合は

WAX(ロウソクのような材料)製法の方が適しているかと思いますが

アステリズムではWAX製法を行わないので通常通り地金(貴金属)から造ります。

プラチナ ペリドットペンダントネックレス
溶解したプラチナを板状にして
ペリドットを乗せる石座を造り、
板の端をロウ付けし石座に沿って曲げていきます。

プラチナ ペリドットペンダントネックレス
貴金属は加工すればするほど硬化していくので
何度もバーナーで熱して曲げてはねじり
曲げてはねじりを繰り返して
完成イメージに近づけます。
プラチナ ペリドットペンダントネックレス
全体を削ってスマートにし、穴と切り欠きを設けて
ペリドットを留めるツメを造ります。
プラチナ ペリドットペンダントネックレス
ペリドットを仮置きしてサイズと
座りの安定感を確かめます。

この曲線のデザインはまるでメビウスの輪みたいだな、なんて思いながら造っていました。

そして、出来上がり♪

プラチナ ペリドットペンダントネックレス

オーダーメイドアニバーサリージュエリー 【プラチナ ペリドットペンダントネックレス】 いくつかのペリドットルースから一つを厳選してペンダントネックレスを作製しま…

いよいよご納品の時

お父さんお母さんが見守る中、無事にご納品となりました。

着用した時の笑顔がしばらく忘れられそうにありません。

プラチナ ペリドットペンダントネックレス
嬉しいような少し照れくさいような、そんな笑顔

お父さんお母さんから記念にプレゼントしてもらえた喜びなのか、

高額なジュエリーを身に着けた鏡の中の自分を見た照れくささなのか。

鏡の中にちょっと大人になった自分を感じてもらえたのではないでしょうか。

最後に思うこと

ボクにも娘ができたので、ほんの少しですが娘を持つ親の気持ちがわかるようになってきました。

今、世界中が混乱の中にいます。

大人が混乱して右往左往しているわけですから、当然若い子たちも大変です。

それでもこの今を乗り切った若い子たちはこれからも苦難を乗り越えていくでしょう。

辛く凍える冬の先には希望や夢を抱かせる温かな春がやってきます。

その季節を我々に知らせてくれるのはペリドットの『淡い緑色』です。

新緑は我々に元気を与えてくれてモチベージョンを高めてくれます。

プラチナ ペリドットペンダントネックレス

Aちゃん。二十歳おめでとう。

これからの人生に何があっても

その宝石を見つめて、夢や希望をもって元気に頑張ってね!

プラチナ ペリドットペンダントネックレス